2026.01.25【IT基礎 第四回】アルゴリズムとプログラミングの本質|コードを書く前に考えるべきことTECH BLOG

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アルゴリズムとプログラミングの本質

IT基礎シリーズ第4回です。今回は、新人エンジニアが最も誤解しやすいテーマ、

「アルゴリズム」と「プログラミングの本質」について解説します。

多くの初学者は「プログラミング=コードを書くこと」だと考えがちですが、
実務ではそれはほんの一部にすぎません。

この回を理解できると、
・コードが書けない理由
・バグが減らない理由
・設計レビューで指摘される理由

が、はっきり分かるようになります。


目次


アルゴリズムとは何か?

アルゴリズムとは、簡単に言うと
「目的を達成するための処理手順」です。

コンピュータは、自分で考えて動くことはできません。
人間が考えた手順を、正確にそのまま実行しているだけです。

つまり、


プログラム = アルゴリズム + 表現方法(プログラミング言語)

という関係になります。


プログラミングのよくある誤解

新人エンジニアによくある誤解が、次の考え方です。

  • コードを書ける人がプログラミングができる人
  • 文法を覚えればシステムは作れる
  • 動けばOK

しかし実務では、これらはすべて不十分です。

なぜなら、
コードは「結果」であって「思考そのもの」ではない
からです。


処理は必ず「構造」を持つ

どんな業務処理も、必ず次の構造を持っています。

  • 条件によって処理を分ける
  • 同じ処理を繰り返す
  • 複数のデータを扱う

これらを整理したものが、アルゴリズムです。

言い換えると、
アルゴリズムとは「処理の設計図」です。


アルゴリズムの基本構成

アルゴリズムは、主に次の3つの要素で構成されます。

  • 順次:上から順に処理する
  • 分岐:条件によって処理を変える
  • 反復:同じ処理を繰り返す

この3つを組み合わせることで、
どんな複雑な処理も表現できます。

アルゴリズムの基本構成


この3要素を意識せずに書かれたコードは、
ほぼ確実に「読みにくく・壊れやすい」コードになります。

 


優秀なエンジニアが最初にやること

実務で評価されるエンジニアほど、
いきなりコードを書きません。

まずやるのは、次のような作業です。

  • 業務の流れを整理する
  • 入力と出力を明確にする
  • 例外ケースを洗い出す

その上で、

  • フローチャートを書く
  • 箇条書きで処理手順を書く
  • Excelで条件整理をする


アルゴリズムが固まってから、
初めてプログラミング言語に落とします。

アルゴリズムの必要性4コマ漫画


業務処理をアルゴリズムに落とす例

例として、次のような業務を考えてみます。


「注文データを受け取り、合計金額を計算し、結果を表示する」

これをいきなりコードにせず、手順に分解します。

  1. 注文データを受け取る
  2. 商品ごとの金額を計算する
  3. 合計金額を算出する
  4. 条件(割引など)があれば適用する
  5. 結果を表示する

この時点で、
もうアルゴリズムは完成しています。

あとは、これをJavaScriptでも、PHPでも、Pythonでも、
好きな言語で書くだけです。


まとめ|新人エンジニアが覚えるべきポイント

  • プログラミング=コードを書くことではない
  • アルゴリズムは「処理手順の設計」
  • コードは設計の結果にすぎない
  • 順次・分岐・反復がすべての基本

アルゴリズムを意識できるようになると、
言語が変わっても応用が利くエンジニアになります。


次回予告

次回は、
「システム構成とは何か?」
クライアント・サーバ・クラウドの考え方を、
実務目線で解説します。