2026.05.15クリッピングマスクとは?Illustratorでよく使う便利機能をわかりやすく解説TECH BLOG

  • HOME
  • TECH BLOG
  • クリッピングマスクとは?Illustratorでよく使う便利機能をわかりやすく解説

クリッピングマスクとは?Illustratorでよく使う便利機能をわかりやすく解説

デザイン制作をしているとよく聞く「クリッピングマスク」。

IllustratorやPhotoshopなどのデザインツールでは定番の機能ですが、
「結局なにができるの?」
「トリミングとは何が違うの?」
と感じる方も多いと思います。

この記事では、クリッピングマスクの基本から、実務での使い方、注意点までをわかりやすく解説します。


クリッピングマスクとは?

クリッピングマスクとは、特定の形の中だけに画像やオブジェクトを表示する機能です。

簡単にいうと、「型で切り抜いて見せる機能」です。

例えば、下記のようなことができます。

  • 円の中だけに写真を表示する
  • 文字の形に画像を表示する
  • 特定エリアだけイラストを見せる

クリッピングマスクのイメージ

例えば、四角い写真があるとします。

通常はそのまま四角で表示されますが、
その上に円形を置いてクリッピングマスクを作成すると、

  • 円の内側だけ写真が表示される
  • 外側は見えなくなる

という状態になります。

イメージ例

元画像

クリッピングマスク適用後


Illustratorでのクリッピングマスクの作り方

① 切り抜きたい画像を配置

まず、表示したい画像やオブジェクトを配置します。


② マスク用の図形を作成

次に、切り抜きたい形を作成します。

例えば:

  • 四角
  • 星型
  • 文字

など自由な形を使用できます。


③ マスクを一番前に配置

Illustratorでは、マスクに使うオブジェクトを最前面に置く必要があります。

前面にない場合、正しくマスクされません。


④ 両方を選択して「クリッピングマスクを作成」

メニューから:

オブジェクト → クリッピングマスク → 作成

ショートカット:

  • Windows:Ctrl + 7
  • Mac:Command + 7

これで完成です。


クリッピングマスクとトリミングの違い

よく混同されるのが「トリミング」との違いです。

項目 クリッピングマスク トリミング
元データ 残る 削除される場合がある
後から調整 できる 難しい場合がある
非表示部分 見えないだけ 消える場合がある
主な用途 レイアウト調整 画像切り抜き

クリッピングマスクは、
「隠しているだけ」
という点が大きな特徴です。

そのため、後から位置調整やサイズ変更がしやすく、デザイン制作でよく使われます。


実務でよくある使用例

写真を丸く切り抜く

プロフィール画像やバナー制作でよく使われます。

文字の中に画像を表示する

タイトルデザインや広告バナーで使用されます。

はみ出しを隠してレイアウト調整

Webデザインや印刷物でも頻繁に使われます。

例えば:

  • 枠内に画像を収める
  • 不要部分を非表示にする
  • デザイン範囲を整える

などです。


印刷入稿時の注意点

クリッピングマスクは便利ですが、印刷データでは注意も必要です。

見えていない画像が残っている

クリッピングマスクは非表示にしているだけなので、
実際には大きな画像データが残っていることがあります。

その結果:

  • ファイルサイズが重くなる
  • PDF書き出しが遅くなる
  • 入稿データが大きくなる

場合があります。


不要データは整理する

最終入稿前には、

  • 不要画像の削除
  • リンク整理
  • パスの確認

を行うのがおすすめです。


Photoshopのレイヤーマスクとの違い

Illustratorのクリッピングマスクと、Photoshopのレイヤーマスクは似ていますが少し異なります。

機能 Illustrator Photoshop
ベース 図形パス ピクセル情報
編集方法 パス編集 ブラシ編集
主な用途 レイアウト 写真加工

Illustratorは「形」で切り抜き、
Photoshopは「画像情報」で隠すイメージです。


よくあるトラブル

マスクできない

原因として多いのは:

  • マスク用オブジェクトが前面にない
  • グループ構造が複雑
  • ロックされている

などです。


画像が消えたように見える

実際には、

  • マスク範囲の外にある
  • レイヤー順がおかしい

だけの場合があります。